Nakajin「SEKAI NO OWARI、Nakajinです。」
Fukase「Fukaseです。」
Saori「Saoriです。」
DJ LOVE「DJ LOVEです。」
Nakajin「『SEKAI NO OWARI “The House”』。ついに今週、僕たちのニューアルバム『Nautilus』が発売になりました。音楽はもちろん、ジャケットなど細かいところまでこだわっているので、ぜひ手に取っていただきたいと思うのですが、紹介します。」
神奈川県
なにわのDJ
最近、ターコイズのオープニングのベースのところが好きで、ずっと聴いています。
セカオワの皆さんはこの曲のこの場所が好きと言った曲はありますか?
Nakajin「こんなメッセージも届いているということなので、アルバム『Nautilus』に収録されている曲の細かすぎる好きポイントを紹介していきましょう。誰からいきますか?」
Saori「じゃあ、私からいきます。」
Nakajin「はい、私。」
Saori「私、Saoriの『Nautilus』の細かすぎる好きポイントは『タイムマシン』の落ちサビの和音の積み方です。」
Nakajin「あぁ。」
Saori「あれね、落ちサビのところを私は和音を積む、というんだけど。どういう構成音で、どういう響きにするか。ドミソなのか、ソドミなのか、ミソドなのか。どういう並びで積んでいくかな、っていうのは、私よりNakajinの方が上手なわけですよ。」
Nakajin「積んだね。」
Saori「積んでくれたんだけど。その響きがね、もう美しくて。本当にこの積みが美しいと思った。毎回弾く度に『あぁ、Nakajin、すごい覚えにくいけど美しい…。』って思って。」
Nakajin「美しいと思いながら。」
Saori「美しいんですよ。あの積みが。」
1曲目
Nakajin「だいたいそういう美しい積みは僕が作ってます。」
Saori「そうなんだよね。Nakajin、和音を積むのは得意だよね?なんかあれ、ちょっと理系っぽくない?」
Nakajin「そうかな?」
Saori「例えば5度を積むのか、7度積むのか、9度積むのか、11度積むのか、6度引くのか、みたいな。」
Nakajin「あんま考えてないよ?」
Saori「感覚?」
Nakajin「うん。」
Saori「あ、そうなんだ。」
Nakajin「パソコンでポチポチしながら作るんだけど。この音を足したら良さそうだ、みたいな。耳で鳴ってくるみたいな。頭の中で鳴るみたいな感じなんです。」
Saori「へぇ〜!天才系だったんだね。」
Nakajin「全然数字とか考えてない。音楽理論とかもあんまり分かんないしね。」
Saori「へぇ~。」
DJ LOVE「じゃあ僕いきます。」
Nakajin「はい。」
DJ LOVE「僕、DJ LOVEの『Nautilus』の細かすぎる好きポイントは、『バタフライエフェクト』の“ヘイ!”です。」
Fukase「俺もそれ思った。」
Saori「(笑)」
DJ LOVE「あれいいんですよね、本当に。レコーディング中、ブースにあのとき多分男3人いたけど、みんな『今の“ヘイ!”だ!』って盛り上がったもん。」
Nakajin「そうだね(笑)」
Fukase「いいよねぇ。ヘナチョコで(笑)」
一同「(笑)」
Fukase「いいよ。音圧が全然なくて(笑)」
Nakajin「やる気がね、程よいんだよ(笑)」
Fukase「できないもん、プロにあんなこと(笑)」
Saori「(笑)」
Fukase「(笑)」
Saori「あんなへなちょこな(笑)」
Fukase「自分はあんな“ヘイ!”なかなか出ないよ(笑)プロで出せるのSaoriちゃんだけだと思った。」
Saori「(笑)」
DJ LOVE「マイク前にすると力んだりしちゃうと思うの。“ヘイ!”だし。」
Nakajin「なっちゃうね。」
DJ LOVE「そこがいい感じに力抜けてて最高だと思うんですよ。」
Nakajin「すごいですよ、あの“ヘイ!”は(笑)」
DJ LOVE「あるいはぜひ“ヘイ!”に注目して聴いてもらいたいと思います。」
2曲目
Nakajin「俺も何かちょっと似ちゃってるんだけど。はい。僕、Nakajinの『Nautilus』細すぎる好きポイントは、『ROBO』のサビ前に入ってる“はぁ…”っていうため息。」
Saori「あぁ〜。ため息ね。」
Nakajin「あれもSaoriちゃん(笑)」
Fukase「Saoriちゃんなんだよね(笑)」
Saori「(笑)」
Nakajin「Saoriちゃんのボイスサンプルみたいなのが今回意外と散りばめられてる(笑)」
DJ LOVE「散りばめられてるね(笑)」
Saori「(笑)」
Fukase「たしかに。」
Nakajin「あれなんかいいんだよね。」
Saori「あそこのため息ね。」
Nakajin「なんかFukaseくんじゃなくて。」
Fukase「そうそう。提案したんだよね。『Saoriちゃんがやりなよ。』って。」
Nakajin「そうそう。」
Fukase「すぐ言うからね、俺。『Saoriちゃんがやりなよ。』って。」
Nakajin「何かあれがすごい印象的になるんだよね。なんか言葉尻難しいけど。」
DJ LOVE「うん。」
Saori「でもFukaseくんがやってるのとはきっと全然違うよね。」
Nakajin「全然違うと思うもん。ハッとするもん。」
Saori「良かった。私のボイスサンプルが生かされて良かったです(笑)」
Fukase「ただプロなだけでは到底たどり着けない領域に(笑)」
Nakajin「(笑)」
Saori「(笑)」
Nakajin「何かあるんでしょうね。」
3曲目
Fukase「えぇ〜、でも俺もそんな感じだったんだよなぁ。」
Nakajin「全部言われちゃった感じ?(笑)」
Fukase「もうそこでしょ、みたいなところはありましたから。なんの曲あったっけ?他に。」
DJ LOVE「(笑)」
Nakajin「まぁまぁあるよ(笑)」
Fukase「まぁまぁある?なんだろうな。細かすぎる好きポイントでしょ?」
Nakajin「うん。」
Fukase「出てこない。」
Nakajin「ほぉ。」
Fukase「考えときます。来年までに考えておきます。」
Nakajin「来年まで?(笑)」
DJ LOVE「来年の発売日まで?(笑)」
Fukase「来年の発売日までに考えておきます(笑)」
Saori「Fukaseくんってなんかあれだよね。細かいところは。」
Fukase「そう。俺こういうの苦手なの。はっきり言って。」
Saori「細かいところじゃなくて。」
Fukase「細かいところはどうでもいいと思ってる。」
Saori「そうなんだよね。1番細かいのがNakajinで、その次に私が何かちょこちょこ言って、この2人で大体何か細かいところをずっと直しているじゃない?」
Fukase「うん。」
Saori「Fukaseくんはそんな細かいところはどうでもいいけど、この全体をもっとどうにかしろみたいなときにムクッと起き上がって、って役割の人だから。」
Nakajin「見方がね。」
Saori「そう。見方が全然違うんだよね。細かい担当が私とNakajin。」
Nakajin「両方いるからいいんだよね。それが。」
Fukase「めっちゃ引きで見てる。」
Saori「引きで見てるんだよね。」
Nakajin「細かいところ見ないからこそ、こっちは細かいところを見れるというか。」
Saori「そう。だから『何言ったらいいかわからない。』というような。」
Nakajin「わかる。自然な感じ。」
Saori「見てる視点が違うから。」
Fukase「そういうことを思っちゃいけないと思ってる。『ここのこの瞬間がいいんだよ!』っていうことを俺が言い始めたらダメな気がしてるんだよね。」
Nakajin「そうね。役割がそこじゃない。」
Saori「いいんじゃないですか?分業制なんでね、我々は。」
Nakajin「そうそう。」